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2014年5月22日木曜日

中国がアジアの安全保障主導を宣言だって?

中国習近平国家主席は、中国がアジアの安保秩序を主導する姿勢を示した。

5月21日付読売新聞オンライン版によると、上海で開かれた中露など26か国・地域が加盟する「アジア相互協力信頼醸成措置会議」(CICA)の基調演説での発言。

日韓比との同盟関係を強化する米国を牽制する狙いがあり、ウクライナ問題で欧米の制裁措置を非難するプーチンロシア政権と合同軍事演習を実施するタイミングを見計らったものだ。

CICAは中露中心で、インド、パキスタン、イスラエル、パレスチナ、カタール、バングラデッシュなど26カ国・地域が加盟。米国の影響力が強いARF(ASEAN地域フォーラム)に対抗する。G7は加盟していない。

5月21日付毎日新聞オンラインによると、イランのロウハニ大統領、ベトナムのグエン・ティ・ゾアン国歌副主席が出席する模様。

さて、中国の思惑どおりにコトが運ぶか?私の答えは、ずばりNO。

▼ 第一に
ARFに日韓米を加えた経済連合と比較すればCICAには大した力はない。強いて言えば、インドが大きな新興市場だが、安全保障の面で中露側に付くことは考えにくい。イスラエルが宿敵パレスチナや、核開発問題で長年対立するイランと歩調をあわせることはあり得ない。

ベトナムについては言わずもがな。領土問題で中越の関係は過去最低で、越内対中デモを嫌気して既に3000人の中国人が出国したと言われる。デモ被害について中国側は損害賠償と実行行為者の厳罰を要求している真っ最中だ。

そんな情況で越が「中国主導のアジア安全保障」に賛同することはあり得ない。

▼ 第二に
ロシアは、ウクライナ問題で米国主導の制裁を批判しているが、過去の歴史からすると、白人国ロシアが黄色人種の中国と本気で付き合うとは思えない。プーチンが中国に接近しているのは、外交上のカードを用意するために利用しているだけだと思う。

欧米にしても、最悪の場合ウクライナで妥協してでも中露同盟は実現させないとにらむ。

では、中国をめぐる問題はどうなるのか、占ってみよう(外れるかもしれないが…)

米国は威嚇には絶対に屈しない国だ。そういう国民性だ。中国が威嚇すればするほどそのテンションが上がる.。その結果、歴史上パターン化された行動をとるに違いない。

▼ 一つは
共産党一党支配への中国国内反発力に火をつけることだろう。弾圧されつつあるキリスト教徒は1億人とも言われ、ウィグル族の独立を目指す勢力や貧富差に不満を持つ一般人民に火をつけるのはそう難しいことではない。経済的で人的被害も出ない。反共産党クーデター計画は着々と進んでいると考えるのが普通だろう。

▼ 一方
一発目を中国に打たせて、対中攻撃を国際的に合理化することだ。パールハーバー型… イラク侵攻型… 歴史的に米国の定石パターンだ。ベトナム、フィリピン、尖閣… と、中国はシナリオどおりに動いており、前線の中国艦船が暴発で一発目を打ってしまうという線が濃厚だ。

暴発はどこで起こるかわからないが、尖閣は一旦外しておく。なぜなら、もし仮に中国が尖閣へ上陸しようもんなら、日米安保と日本の現行憲法で即座に応戦できてしまうからで、さすがの中国もそれはやらないだろう。

フィリピンかベトナムの可能性が強い。米国はこのケースを念頭に安倍氏に集団的自衛権の確立を急がせていると思って間違いない。この想定だと、中国は国際社会で日本の軍国主義化云々で言い訳をする余地が出る。

ここまで言うと… 「何だ、それってまるきり大東亜共栄圏じゃない」と聞こえてきそうだ。

そう、これは”米国公認”大東亜共栄圏。

マッカーサーが1951年5月3日に上院議会軍事外交委員会公聴会で行った演説の意味がここでようやくはっきりする。

彼は言った。

「米国の極東軍事戦略、それは100年の米国史上最悪の誤りで、そのツケを向こう100年払うことになるだろう」。

日本の大東亜共栄圏政策は侵略や植民地化ではなく、対コミンテルン万里の頂上を築き、自国と地域の民主的な経済圏を守ろうとした….

東京裁判ではそのことにまったく耳を貸さず、結局中国全土プラス北朝鮮が「赤」になり、米国は今更困ったと嘆く。

マッカーサーが言ったとおりになったわけだ。

で、どうなるか。

・フィリピンで中国軍が暴発
 共産党統制不能軍部タカ派による
・CIA支援でウィグル、キリスト教国内クーダター
・共産党軍事統帥権喪失
・日米韓+国連軍出撃で海上封鎖ライン確保
・共産党転覆確定
・暫定政府樹立
・アメリカ型 中華合衆国へ移行
・選挙による議会制民主主義へ移行
・中国初の大統領選出
・おしまい
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