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2014年3月18日火曜日

日韓歴史認識問題の壁 - 日韓基本条約は「定期健診」が必要

中国の軍拡、北朝鮮の核開発という脅威に対して日米韓同盟関係が重要な時期に、日韓関係は1965年に日韓基本条約が締結されて以来最悪の状態だ。

その最中、安倍首相が昨年末に米国の静止を振り切って靖国神社を参拝したことから、日韓関係は更に悪化したうえに、中国にも日本の右傾化に対する批判を正当化する口実を与えてしまった。

このとき、4月に予定されているオバマ大統領の訪日の中止とケネディー大使の召還が囁かれた。訪日は日米韓ASEANの対中国・北朝鮮同盟関係強化の一環で、パク大統領の言いつけ外交や安倍首相の靖国云々が議論になるようなら、成果は期待できないから中止するという可能性は十分にある。

オバマ大統領は事態の早期打開に向けて、今月末にオランダのハーグで開催される核安全保障首脳会議に合わせた日米韓首脳会談を提案し安倍首相に調整を要請した。これを受け、外務省斎木事務次官が12日にソールを訪問したが、結局歴史認識問題に固執する韓国と調整が付かなかった。しかし、オバマ大統領の要請はかなり強かったのだろう。安倍首相は国会で河野談話の見直しはしないと韓国側に配慮した答弁をし、パク大統領はこれを一応評価し、首脳会談実現に向けた調整が行われていると思われる。

安倍首相、パク大統領、双方とも冷却が必要だろう。

まず、安倍首相の靖国参拝は外交上明らかにまずかった。首相は以前に東京裁判によるA級戦犯の処刑は法的根拠がないと話しているから、侵略戦争の有無と東京裁判の合法性を勉強し確信をもって靖国参拝に挑んだのだろうが、事実がどうかという問題と、外交上どう動けば良いかは別問題だと認識して、大人の外交をしてもらいたい。

次に、パク大統領は父の負の遺産を継ぎ、国民から親日ととらえられたくない事情は分かるが、やり過ぎだ。落ち込む一方の経済にまともな政策が打ち出せず、反日で国民の目を反らしているのは明らかだ。こういった状況は韓国メディアからも見て取れる。外交舞台で反日言いつけ外交しかできないことも見えており、欧州首脳陣からは外交品位をさげるだけと冷ややかな忠告も聞こえている。

そして、双方に。

単一の歴史認識などあり得ない。味覚やファッションセンスと同じだ。丸い輪を正面から見れば丸いし、横から見れば直線だ。国毎にちがい、個々人でちがう。そいういうものだ。歴史認識がちがうと認識し、お互いに尊重するしかない。ただし、歴史認識のベースとなる事実の探求はそれぞれが、できれば共同で、政治と離れてやって欲しい。私見だが、どうも韓国は事実の公表や探求が足らず、推測・伝聞で個々人の歴史認識が構成されているように見える。それは国民性の問題なのか... 改善されることを願う。

以下に日韓基本条約締結の経緯を紹介するYoutubeビデオをご紹介しておく。非常に公平なもので、日韓双方個人ベースで考える良い材料だと思う。1/7~7/7と長いが、是非観ていただきたい。





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